秋の味覚
故郷の秋の味覚は、菊の花のお浸し。(写真は紫のディジーで、食用菊とは全く別種です)
「かきのもと」「思いの外」「以ての外」という呼び方もあります。
故郷のお蕎麦やさんの酒のつまみにあったのに、「かきのもと」がどんなものだかわからなくなっていて、びっくりしたのを覚えています。故郷を離れて、そんなにも年月が経過してしまったんですね。
秋になれば、子供の時の夕方の縁側を思い出します。菊の花びらを萼から外す「下ごしらえ」をお手伝いさせられました(笑)。夏は夏で、枝豆を枝から外すのが私たち姉弟の仕事?の一つでした。
薄紫の菊の花弁を萼から外して、新聞紙に広げて一日程度干してから、酢を入れた熱湯で軽くゆがきます。酢を入れると花弁の紫色が鮮やかになるんです。
茹でた後に水分を絞って、小皿に盛ってポン酢醤油でいただきます。
もうすぐ、食べ頃がやってきます。ちょっとほろ苦くて、さっぱりしていて幾らでもいただけます。マヨネーズとお醤油で食べる人も多いかな?
沢山茹でたら、冷凍庫で保存が可能なので、長いこと楽しめます。
萼の方も、佃煮風にするとご飯が進む良いオカズになります。おにぎり🍙との相性抜群!!
「季節の味」を当店のメニューにしたいなあと、ちょっと考えています。
菊花をしっかりと食す習慣のあるのは、私の故郷と山形の2つの県だそうです。
近所のスーパーで山形県産の黄色の菊をよく見かけるので、山形の人は黄色の菊の方がお馴染みなのかもしれません。